家計負担は「12万1千円増」 日銀見通しの物価2.9%増なら
日本銀行は28日、2022年度の物価上昇率の見通しを、7月時点の2.3%から2.9%へ大幅に引き上げた。日銀は、世界的な資源高に円安が加わり、値上げの波はさらに広がるとみている。見通し通りの場合、専門家の試算では、家計の負担は前年度より10万円超重くなりそうだ。
第一生命経済研究所の熊野英生氏の試算によると、22年度の消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年度からの上昇率が2.9%だった場合、政府の支援策など他の条件を加味しても、2人以上世帯の家計の負担は前年度から約12万1千円増える。「消費増税3%と同じくらいの影響」があるという。
「韓国孤児の母」田内千鶴子氏 生誕110年記念式典開催、日韓でしのぶ
韓国南西部の全羅南道・木浦にある児童福祉施設「木浦共生園」で28日、韓国人の夫と共に多くの子どもたちを育て上げ、「韓国孤児の母」と呼ばれる田内千鶴子(韓国名:尹鶴子<ユン・ハクジャ>、1912~1968)さんの生誕110周年記念式典が開催された。
韓国に渡った日本人の田内さんは、共生園の設立者であるキリスト教伝道師の尹致浩(ユン・チホ)さんと1938年に結婚し、68年に亡くなるまでの30年間に約3000人の子どもたちを育て、「韓国孤児のオモニ(母)」と慕われた。
このような功労が認められ、田内さんは63年に日本人として初めて「大韓民国文化勲章国民章」を授与された。
全羅南道は2016年から、田内さんの出身地である高知県と姉妹提携を結んで交流活動を行っている。
佳子さまも参列、春日大社の神様のお引っ越し「本殿遷座祭」
20年に1度、春日大社(奈良市)の摂社・若宮神社で社殿の修理や神宝の修理をする「式年造替(しきねんぞうたい)」が終了し、28日に神様を仮殿から本殿に戻す「本殿遷座祭」があった。
祭礼に参列するため、同日午後、皇室から秋篠宮家の次女・佳子さまが同大社を来訪。大社本殿と若宮仮殿に参拝した後、修理を終えた若宮本殿を視察した。花山院(かさんのいん)弘匡(ひろただ)宮司から、神社の歴史や建物についての説明を受け、時折うなずきながら聞いていた。
29日は遷座した神様に神楽(かぐら)や舞楽(ぶがく)を奉納する奉祝祭がある。また30日から11月下旬まで、芸能の神でもある若宮神社の式年造替完成を祝い、さだまさしさんらの奉納コンサートなど、様々な奉祝行事が開かれる。
新たに4万4523人感染確認 前週比1万人増 新型コロナ
厚生労働省は29日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに4万4523人確認されたと発表した。前週の土曜日より約1万人増えた。東京都は4121人、大阪府は2671人だった。
【1年前の今日の出来事】 2021年10月29日