補正予算案、最大35.9兆円 国債発行、22兆円超 閣議決定
政府は26日の臨時閣議で、経済対策の裏付けとなる2021年度補正予算案を決定した。岸田文雄首相が掲げる「成長と分配の好循環」の実現に向けた経済対策が肥大化し、一般会計歳出は35兆9895億円と補正予算としては過去最大となった。歳入の6割の22兆580億円を国の借金に当たる国債発行で賄う計画で、日本の財政状況は一段と悪化する。
オミクロン株の監視・解析強化要請 WHO「懸念される変異株」
南アフリカなどで確認され、感染者数が急増している新型コロナウイルスの新たな変異株について、世界保健機関(WHO)は26日、デルタ株などと並ぶ「懸念される変異株」(VOC)に指定し、ギリシャ文字から「オミクロン株」と名付けた。初期的な解析で従来のVOCより多くの変異が確認され、再感染のリスクが高い可能性が示唆されている。WHOは各国にオミクロン株の監視態勢や解析の強化を求めている。
英メディアによると、オミクロン株は11月11日、アフリカ南部ボツワナで最初に確認された。その後、南アの行政首都プレトリア、最大都市ヨハネスブルクのあるハウテン州で感染が拡大。研究者らは現段階で同州での新たな感染の9割程度がオミクロン株によるものと推計しているという。
「哲ちゃんの遺志、ずっと続けて」 中村医師殺害2年で追悼の会
アフガニスタンで人道支援活動を続ける福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表で医師の中村哲さん(当時73歳)が2019年、現地で武装集団の凶弾に倒れてから12月4日で2年になるのを前に27日、同会主催の追悼の会が福岡市中央区で開かれた。出席者は「中村さんの遺志を継いでいく」と改めて誓った。
ペシャワール会の村上優会長(72)は政権交代や欧米各国の経済制裁などにより、現地の銀行の預金引き出しに制限があり、日本から送金もできず、資金調達に苦慮している現状を報告。かんがい用水路事業に使う重機の燃料や医薬品などの確保が困難で、農産品を売るなど工夫しながら活動しているという。閉会後の記者会見で村上会長は「困難な状況でもできる事業をコツコツやって、希望を絶やさないようにしたい」と意気込みを述べた。
北海道や東北で積雪1メートルに迫る あす28日朝にかけて更なる大雪に注意
きょう27日は強い寒気の影響で、北海道や東北の山沿いを中心に積雪が増え、青森県八甲田山系の酸ヶ湯と北海道幌加内町の朱鞠内で積雪98センチを観測。今シーズン全国のアメダスで最も多くの雪が積もった。あす28日の朝にかけても雪が続く見込みで、更に積雪が増える恐れがある。
LINEペイでシステム障害 一部ユーザーで支払い二重になる不具合
スマートフォン決済大手の「LINE Pay」は27日、一部の利用者で支払いが二重になる不具合が起きたと明らかにした。26日午後8時半ごろからシステム障害が発生し、27日正午時点で復旧対応を急いでいる。ラインペイカード(JCB)の利用者の一部で問題が起きたという。ラインペイは対話アプリ「LINE」の子会社で、登録者数は6月時点で約4千万人。