2021年3月25日

感染拡大の中で聖火リレー 沿道まばら、拍手で応援・福島
コロナ禍が収束しないまま、東京オリンピックへの聖火リレーが25日、東日本大震災から10年を迎えた被災地の福島県を出発した。感染防止のため、沿道の観客にはマスク着用などが呼び掛けられ、見守る人はまばら。地元住民らは、声援の代わりに拍手を送った。

河井克行元法相が議員辞職届 大規模買収「万死に値する」と所感
2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公職選挙法違反に問われた元法相の衆院議員、河井克行被告=自民党を離党=が25日、秘書を通じて大島理森衆院議長宛てに議員辞職願を提出した。買収への関与を認め、「皆様の信頼を裏切ってしまったこと、万死に値する」と書簡を綴った。

風力発電の環境アセス規制緩和 政府有識者会議が見直し案
風力発電所の稼働に必要な環境影響評価(環境アセスメント)について、環境省は25日、規制を緩和する方針案をまとめた。法に基づく環境アセスを義務づける対象を「1万キロワット以上」から「5万キロワット以上」に変える。比較的小規模な発電所を対象外とすることで、再生可能エネルギーを増やす狙いがある。風力発電は国内では海外ほど導入が進んでいない。昨年12月、再エネの規制改革に関する会合で河野太郎・行政改革担当相から年度内に見直しの方向性を示すよう求められ、環境省が専門家による検討会で議論していた。

福島第1原発 1号機注水量を増加、格納容器の水位上昇
東京電力は25日の記者会見で、福島第1原発1号機の原子炉格納容器内の水位が2月の福島県沖地震後に低下し続けていたことを受け、今月22日から注水量を毎時3トンから同4トンに増やしたと明らかにした。その後、水位は上昇に転じた。溶け落ちた核燃料(デブリ)の冷却は保たれているという。

米 EUと高官級対話再開を発表、中国との対立深まり連携強化へ
ヨーロッパを訪問しているアメリカのブリンケン国務長官は24日、EUのフォンデアライエン委員長と、EUで外交を担当するボレル上級代表と相次いで会談した。アメリカ政府は、中国の新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐって、中国との対立が深まる中、EUと連携を強化する方針。

柏崎刈羽、改善命令へ 規制委、核燃料移動禁止 テロ対策不備
東京電力柏崎刈羽原発でテロなどに備えたセキュリティー対策に不備があった問題で、原子力規制委員会は24日、原子炉等規制法に基づき、同原発について改善命令を出す方針を決めた。同法違反で、規制委による商用原発への行政処分は初。東電が処分を受け入れれば、問題の改善が見込まれるまで核燃料の移動が禁止され、搬入や原子炉への装着など再稼働の準備ができなくなる。