科学・技術

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【木にナノ鉄を吸収させる】 鉄成分で強化された木材は剛性が260%向上する

「木材の良さを保ちながら、鉄のように強い」アメリカのフロリダ・アトランティック大学(FAU)の研究チームは、天然の木にナノサイズの酸化鉄粒子を注入することで、軽さを保ったまま剛性と硬度を飛躍的に高めることに成功したのです。
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NECや日立はかつて「エヌビディア的存在」だった…世界一を誇った日本の半導体産業を潰した”犯人”

なぜ日本の半導体産業は世界で戦えなくなったのか。慶應義塾大学の大西広名誉教授は「かつてNECや日立、東芝は現在のNVIDIAのように勢いがあり、驚異の目で見られていた。しかし、アメリカから仕掛けられた『通商戦争』によって壊滅せざるを得なかった」という――。
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地球温暖化のウソ? ホント?(19)IPCCの報告書に強制力がないのは、なぜ?

前回に続き、気候変動問題の専門家で、IPCCの第5次と第6次の評価報告書の主執筆者でもある江守正多さん(東京大学 未来ビジョン研究センター教授)の監修のもと、IPCCについて解説していきます。
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ペロブスカイト太陽電池でスタートアップ…金沢大、独自技術で長寿命・低コスト化

一方、寿命が短い課題がある。特にペロブスカイトの結晶は湿気に弱く大気下ではすぐ劣化してしまう。そのため一般に外気を遮断した環境で生成し、発電層は高いバリアー性能を持つ高価なフィルム(ガスバリアフィルム)などで封止する。
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空間は時間からうまれる副産物かもしれない:量子測定が明かす衝撃の宇宙像

これは、「空間」が“外から与えられた舞台”ではなく「量子と時間から導かれる構造(副産物)」である可能性を示唆します。もし量子と時間の相関から空間が生まれるメカニズムが解明されれば、私たちの世界観を大きく変えることになるでしょう。
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レアメタル貧国・日本の大復活劇の始まりか?レアメタルを使わない「ペロブスカイト太陽電池」が世界を変える

PSCは、従来の太陽電池と異なりレアメタルを必要としない点でも注目されている。主要な材料はヨウ化鉛やメチルアンモニウムなど日本で入手しやすい素材である。一方、従来型の太陽電池ではインジウムやガリウム、セレンといったレアメタルが使用される。
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ゴキブリをサイボーグ化して複雑な障害物や地形を乗り越えさせる実験に大阪大学などのチームが成功

「昆虫をサイボーグ化する」と聞くと荒唐無稽な発想だと思うかもしれませんが、サイボーグ昆虫には「電力供給やバッテリーが最小限で済む」「もともと小さいため小型化が簡単」「さまざまな障害物を乗り越える能力を最初から備えている」など、さまざまな利点があります。
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「重力がエントロピー起源」であることを示す革命的理論が発表

重力がエントロピー起源であるとする革命的な理論が提唱されました。これは単に重い物体があれば時空が歪んで重力が生まれるとする、時空一辺倒な既存の解釈の仕方とは大きく異なり、重力も時空と物質の相対的な関係性(量子相対エントロピー)によって決まる可能性を示しています。
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光もヒッグスも“同じ式”で語れる?:深いところにある物理現象が共通構造で結ばれている

最近、素粒子の世界でも新たな二重性が浮上。名前は「対蹠双対性(たいせきそうついせい)」と言い、いままで考えられていた力の区分や粒子の違いをまたいで、不思議な一致が見られるというのです。「もっと深い法則や構造が隠れているのではないか?」
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量子実験により光が37次元に存在することが明らかに

言い換えれば、量子力学が“三次元空間を超える高次元の状態”を必要とする、という事実は「古典的には見えない自由度がたくさん隠されている」ということを意味します。
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世界初。オックスフォード大が量子コンピューター間のテレポーテーションに成功

量子コンピューターは従来のコンピューターと何が違うの? オックスフォード大学の研究成果の中身はどういうもの? 分散型量子コンピューターの可能性
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東大とNTT、世界最速の“量子もつれ”生成 100GHz帯域の光量子コンに道筋

東京大学の研究チームとNTTは、2025年1月29日、すべての量子技術の根源となる「量子もつれ」を、従来の1000倍以上高速に生成・観測することに成功したと発表した。
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みんな大好き「多世界解釈」が危機を迎えている:理論的な大黒柱が崩壊

「並行世界(パラレルワールド)」の概念は、量子力学という現代物理学の基礎理論の解釈として、真剣に議論されてきた歴史があります。「多世界解釈(MWI)」です。多世界解釈の根本的なアイデアは、「量子力学において生じる“重ね合わせ”のすべての可能性が、実際に現実として同時に存在する」というものです。
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宇宙の7割を占めるダークエネルギーは存在しないとの研究結果、「本当なら宇宙の常識がひっくりかえる」と専門家

ビッグバンの大爆発で始まった宇宙の膨張は、勢いが衰えるどころか加速していることが知られており、宇宙を加速膨張させている謎のエネルギーは「ダークエネルギー」と呼ばれています。このダークエネルギーは、実際には存在しないとする説を裏付ける研究結果が発表されました。
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「鏡像生命」は「完璧な生物兵器」になる可能性…38人の科学者が研究の中止を訴える

「鏡像生命」を作り出そうとしていた科学者が、その取り組みを中止すべきだと訴えている。「鏡像微生物」は、生物の体内に入り込んだとしても、免疫システムに認識されないため、重大な病原体になる可能性がある。