米ロ首脳、一時停戦合意せず エネ施設攻撃は停止
米ロ首脳、一時停戦合意せず エネ施設攻撃は停止―サウジで23日高官協議・ウクライナ侵攻
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は18日に電話会談し、ロシアの侵攻が続くウクライナでの停戦について協議した。ウクライナが先に同意した30日間の停戦案については、プーチン氏が拒否。エネルギーインフラ施設を標的とする攻撃の停止や、和平に向けた交渉の継続で合意したが、トランプ政権が目指す即時停戦の実現には、道のりの厳しさが浮き彫りになった。
「ロシアは平和望まず」 米ウ首脳会談は「誇り」…ウクライナ議員
「ロシアは平和望まず」 米ウ首脳会談は「誇り」―ウクライナ議員
訪日中のウクライナ最高会議(議会)のハリーナ・ミハイリュク議員は19日、ロシアとウクライナの停戦協議について「日々攻撃が続いており、ロシアが平和を望んでいるとは思えない」と訴え、ロシア側への不信感をあらわにした。東京都内で開かれた記者会見で述べた。
18日に行われたトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談では、一時停戦に至らなかったが、エネルギーインフラ施設への攻撃停止で合意した。ただ、ミハイリュク氏は「ロシアはあらゆる合意を破ってきた」と主張。「(ウクライナが求める)『安全の保証』のない戦争解決はさらなる侵略につながる。軍事支援の拡大や長期的な保証が非常に重要だ」と強調した。
「自民の金権政治体質」 岸田前首相も商品券配布で野党が批判
石破茂首相側が自民党衆院1期生に商品券を配った問題に関連し、岸田文雄前政権下でも党所属議員に同様の商品券配布が行われていたことが判明した。野党からは自民の歴代政権の問題だとして、党の体質を問う声が相次いだ。
首相は19日の参院予算委員会で、岸田氏側から自民党議員らが商品券10万円分を受け取ったとする報道について「承知しているが私が確認をしたものでもない。コメントを申し上げる立場にはない」と述べるにとどめた。
これに対し立憲民主党の野田佳彦代表は「自民の政治文化の問題ではないか。構造的に根深い問題になってきた」と記者団に語った。
地下鉄サリン30年、後遺症今も 前代未聞テロ、遺族ら高齢化
オウム真理教による地下鉄サリン事件は20日、発生から30年。首都中枢を襲った前代未聞のテロは14人の命を奪い、重軽症者は6千人以上。今も多数が後遺症に悩まされる。支援してきたNPO法人「リカバリー・サポート・センター」(東京)は今月末にも解散。被害者や遺族の高齢化が進む中、風化の防止が課題となる。
確定判決によると、松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=が事件を首謀した。サリンの製造役や地下鉄車内での散布役などに分かれて実行。関与が認定された教団幹部らのうち、松本元死刑囚を含む10人が死刑判決を受けた。教団による別の事件を合わせると計13人の死刑が確定し、執行された。
東京都心 季節はずれの雪に今年初の雷 直径9mmの雹も 来週は一転、夏日迫る暑さに
東京都心 季節はずれの雪に今年初の雷 直径9mmの雹も 来週は一転、夏日迫る暑さに
上空に強い寒気が流れ込んでいる影響で、関東甲信では大気の状態が非常に不安定になっています。けさは東京都や千葉県周辺で積乱雲が発達し、都心では今年初めての雷を観測しました。また、東京・虎ノ門では直径9mmの「ひょう」が降ったことが確認されています。
この強い寒気の影響で、関東甲信の広い範囲で積雪となっています。山沿いは大雪で、栃木県の奥日光では一晩で50cm近い雪が一気に積もりました。関東の平野部でも積雪となり、高速道路の通行止めなど交通にも影響が出ています。
2月の訪日客、推計325万人 前年同月比で16・9%増
政府観光局は19日、2月に日本を訪れた外国人客は前年同月比16・9%増の推計325万8100人だったと発表した。2月としては、初めて300万人を突破して過去最多を記録した。中国の春節(旧正月)の休暇が初旬まで続いたことやウインタースポーツのニーズが押し上げ要因となった。
訪日客数を主な国・地域別に見ると、最も多いのは韓国で3・5%増の84万7300人だった。
米宇宙飛行士、ようやく帰還 ISS滞在、8日が9カ月に
宇宙船の不具合などのため国際宇宙ステーション(ISS)に取り残されていた米国人飛行士2人が米東部時間18日、地球にようやく帰還した。宇宙での滞在は当初8日間の予定だったが、たびたび帰還が延期され、約9カ月間に及んだ。
2人は昨年6月、米航空大手ボーイングの宇宙船「スターライナー」でISSに到着した。しかし、飛行中に生じた機体の不具合を受け、NASAは安全性の懸念からスターライナーでの帰還を断念していた。
AI半導体とソフト、積極投入 米エヌビディア、エージェント時代へ攻勢
AI半導体とソフト、積極投入 米エヌビディア、エージェント時代へ攻勢
米エヌビディアは18日、処理性能を現行の1.5倍に高めた人工知能(AI)向け最新半導体「ブラックウェル・ウルトラ」の今年後半の投入を発表した。開発・運用コストを効率化するソフトウエアも合わせて提供。人間の仕事を代行するAIエージェントやロボットの時代を見据え、積極攻勢を掛ける。
「計算能力への要求はさらに強まっている」。同社のフアン最高経営責任者(CEO)は同日の年次開発者会議でこのように強調した。中国の新興企業ディープシーク(深度求索)が旧世代の半導体を使いつつ、高性能で低コストなAIモデルを開発したと主張したことでくすぶる先端製品への懐疑論払拭を図った。