2025年1月10日 今日の出来事

日本海側の各地で大雪、交通や物流乱れる 11日も警戒を

日本海側の各地で大雪、交通や物流乱れる 11日も警戒を

強い冬型の気圧配置によって、10日も北海道から中国地方の日本海側を中心に大雪が降り続いた。太平洋側の平野部を含む広範囲で積雪が観測され、各地で交通機関の乱れや物流の混乱が起きた。今回の寒波はピークを過ぎたとみられるが、11日にかけても一部では大雪が予想され、気象庁は警戒を続けるよう呼びかけている。

気象庁によると、10日午後5時時点の積雪は青森市酸ケ湯で371センチで、平年の約1・6倍。岐阜県白川村では179センチで、平年の2倍を超えた。名古屋市や京都市、福岡市でも積雪がみられた。

日本海側で大雪、引き続き警戒 高速道路や新幹線、交通の乱れ

西鉄バス、福岡・北九州地区で運行見合わせ 雪の影響で

金閣寺、今冬初の雪化粧 黄金色引き立て

金閣寺、今冬初の雪化粧 黄金色引き立て

強い寒気の影響により京都市内で10日、雪が降り、金閣寺(鹿苑寺、北区)にも雪が積もった。屋根をうっすらと覆った雪の白さが、きらきらと輝く黄金色の建物を引き立てた。雪化粧はこの冬初めて。
 薄く氷の張った鏡湖池にも雪が残り、厳かな雰囲気を演出していた。訪れた観光客らが「すごい」などと歓声を上げながら写真撮影を楽しんだ。

京都地方気象台によると、京都市内は10日午前、1センチの積雪を観測。10日朝までの最低気温は氷点下2・0度だった。

9000棟損壊、新たな山火事も 18万人避難、死者10人…LA

9000棟損壊、新たな山火事も 18万人避難、死者10人―LA

米西部カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の複数地域で発生した山火事で、地元当局は9日、損壊した家屋などの建物が計9000棟以上とみられると発表した。7日に発生した火災は、強風や干ばつにより消火活動が難航。9日にも新たな山火事で避難命令が出ており、予断を許さない状況が続く。

当局によると、山火事の影響で10人が死亡した。9日夕現在で、焼失面積は計約140平方キロメートルに及び、18万人以上が避難を強いられている。火災の原因は明らかになっていない。避難対象地域では、略奪行為が発生。米気象分析会社アキュウェザーは、山火事による損害額について、1350億~1500億ドル(約21兆~約24兆円)に上るとの推計を明らかにした。

林官房長官、帰国実現に全力 早紀江さん「進展見えない」…拉致問題

林官房長官、帰国実現に全力 早紀江さん「進展見えない」―拉致問題

北朝鮮による日本人拉致問題の担当閣僚を兼務する林芳正官房長官は10日、被害者横田めぐみさんの母早紀江さんと首相官邸で面会した。早紀江さんは「進展している感じが見えない。何とか帰国を実現してほしい」と要望。林氏は、帰国が進んでいないことを陳謝した上で「全力を尽くす」と強調した。

めぐみさんの小中学校の同級生でつくる「同級生の会」も同席し、早期解決を求める約2万人分の署名を手渡した。林氏は「風化させないことを示すことが非常に大きな力になる」と応じた。

「待たせすぎです」 横田めぐみさん同級生ら、官房長官に署名提出

「1・17のつどい」紙灯籠の文字は「よりそう」 阪神大震災30年

「1・17のつどい」紙灯籠の文字は「よりそう」 阪神大震災30年

1995年の阪神大震災の犠牲者を悼み、発生した日と同じ17日に神戸市中央区の東遊園地で開かれる追悼行事「1・17のつどい」について、実行委員会は10日、紙灯籠(とうろう)を並べて作る文字を「よりそう」に決めたと発表した。6434人が亡くなった震災は今年で発生から30年を迎える。公募で寄せられた53件の候補から選ばれた。

「一番福」は17歳陸上部員 兵庫・西宮神社の神事、福男選び

「一番福」は17歳陸上部員 兵庫・西宮神社の神事、福男選び

商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社として知られる兵庫県西宮市の西宮神社で10日、参拝者が開門と同時に本殿への参拝一番乗りを目指し境内を駆け抜ける伝統神事「福男選び」があった。同県宝塚市の県立宝塚高陸上部2年大岸史弥さん(17)が先頭で本殿に飛び込み「一番福」となった。

大岸さんは友人に誘われ初めて挑戦した。「親や友人に感謝している。受験生になるので、部活と勉強を両立できるよう頑張りたい」と笑顔で話した。

落ちないリンゴで受験生激励 台風免れた強運にちなみ 秋田・湯沢

落ちないリンゴで受験生激励 台風免れた強運にちなみ 秋田・湯沢

秋田県湯沢市のJAこまち果樹部会駒形支部は9日、地元特産の「落ちないりんご」で、受験勉強に励む駒形地区の中学3年生を激励した。

「落ちないりんご」での験担ぎのきっかけは1991年9月の「りんご台風」。最大風速50メートル以上の猛烈な風が吹き、青森県をはじめとする東北地方で収穫前のリンゴが落下したり、枝が折れたりするなど壊滅的な被害が出た。しかし、駒形地区では「奇跡的に被害は最小限にとどまり、『落ちないりんご』を収穫することができた」(同部会)という。

奈良弁訳の万葉集大ヒット 1300年前の歌人がしゃべる若者言葉

奈良弁訳の万葉集大ヒット 1300年前の歌人がしゃべる若者言葉

古典を大胆に現代語訳した3部作「令和言葉・奈良弁で訳した万葉集」(万葉社)が大ヒットしている。著者の作家、佐々木良さん(40)=京都市=がこだわったのは、1300年前の歌人に現代の10代が使う方言をしゃべらせること。京阪神に比べ印象が薄いとされる、奈良の若者の素顔を全国発信する効果も生んでいる。

「恋の悩みを/ウーバーイーツのおじさんに/相談しよう思てんのに/いつまで待ってもきーひん」(第3巻「式部だきしめて」より)。万葉集2543番の作者不詳歌は、現代の奈良女性の切ない恋歌に大変身。「きーひん(来ない)」は奈良弁で、大阪弁だと「こーへん」。大阪市出身の佐々木さんだから分かる微妙な違いだ。

JAL、飛行機を“サメ肌”にして空気抵抗軽減 世界で初めて国際線に導入へ 1月中旬から

JAL、飛行機を“サメ肌”にして空気抵抗軽減 世界で初めて国際線に導入へ 1月中旬から

JAL(日本航空)は1月10日、機体の表面を“サメ肌”のような形にする「リブレット形状塗膜」を施した飛行機を、世界で初めて国際線に導入すると発表した。リブレット形状塗膜により、飛行時の空気抵抗を軽減し、燃費を改善できるという。導入は1月中旬を予定。

リブレット形状塗装を施した国際線の機体「ボーイング787-9型機」では、飛行時の空気抵抗を0.24%軽減。これにより、年間約119トンの燃料消費量と、381トンのCO2の排出量の削減が期待できるとしている。なお381トンのCO2は、杉の木約2万7000本の年間CO2吸収量に相当するという。