元金融機関職員が見た「お金に愛される人」が無意識にやっている3つの習慣

「お金に愛される人」が無意識にやっている3つの習慣 政治・経済

元金融機関職員が見た「お金に愛される人」が無意識にやっている3つの習慣(LIMO 2023.06.13 04:45 公開)

お金を大切に思い、お金に愛されよう。
執筆者 鶴田 綾

最近、「お金に愛される人の~」という本や記事をよく目にしますが、皆さんは「お金に愛される人」が無意識にやっている習慣は何だと思いますか?

「お金もちの人は元々のお家がお金もちなんでしょ!」という声も聞こえてきそうですが、普通の一般家庭でも若い時からコツコツとお金を貯めて今は経済的にゆとりある生活を送って幸せという方も非常に多いです。

今回は、「お金に愛される人が無意識にやっている3つの習慣」を見ていきながら、お金に愛されるコツについて詳しく解説していきたいと思います。

【お金に愛される人の習慣①】お金を稼ぐことの大変さを理解できている

「お金を稼ぐって大変」

皆さんの中にも社会人になって、「お金を稼ぐことの大変さ」が身にしみて分かったという方は意外と多いのではないでしょうか。

子どもの頃、お小遣いが少ないからと「これじゃ足りない。もっとちょうだいよ」と親にねだったことがある人は少なくないのでは。断固として「ダメ」と、おこづかいをアップしてくれなかった親の気持ちは、自分でお金を稼ぐようになったいまだから十分に理解できます。

社会人になって働き始めると楽しいことや、やりがいを感じることだけでなく、仕事で失敗したり色々と悩むこともありますよね。「辛くてもう辞めたいな」と社会人経験の中で1度や2度感じた方も中にはいるでしょう。

そうやって頑張って働いて得たお金の重みが分かるからこそ、粗末に扱うことはしたくないし大切に扱いたいなと思いますよね。「金額の大きい小さい」や「自分のお金か他人のお金か」など関係なく、「このお金は人が頑張って働いて得たお金」という認識を常にもちましょう。そして、お金をつかう時もムダ遣いせずに大切に扱うことを意識するとお金が貯まりやすくなるでしょう。

【お金に愛される人の習慣②】「お金で手に入れられるもの」を知っている

皆さんは、「お金さえあれば手に入れられるものは何?」と聞かれたらどんなことを想像されますか?

一般的に思い浮かぶのは、「カバンや靴」などの物だったり、「留学経験や旅行」など何かを体験・経験する事ではないでしょうか。

では、それ以外に「お金で手に入れられるもの」は何かというと、それは「余裕・ゆとり」です。

「お金がある」ということは、日頃の生活においても「経済的な心配がない」という点で心に余裕が生まれます。また、仕事で忙しく家のことが追いつかない場合、最新の家電を購入したり家事を手伝ってくれる人を雇うことで家事に割く時間が軽減できて、自分の時間に余裕をもつことができます。

もし自分の家族が介護状態になった場合には、多少お金はかかっても施設やデイケア等を活用することができるでしょう。介護のプロに家族のお世話を手伝ってもらえれば、精神的なゆとりを得ることもできますよね。

お金に愛される人には、「お金で得られるものは何があるのか?」ということを広い視野で捉えられている方が多いです。そのため、何かやりたいことや欲しい物がでた時も「お金で得られる様々なこと」の中から「本当にこれにお金をかけてでも手に入れるべきか?」を慎重に考えてお金をつかう傾向にあります。

「お金だけあれば自分が欲しいものは全て手に入る」とは言いませんが、「お金があれば手に入れられることは多い」です。お金をつかう場面になった時、「本当にこれにお金をつかっても大丈夫か?」と自問自答し、慎重にお金をつかうことを意識してみましょう。

【お金に愛される人の習慣③】「自分が」やりたいことや欲しいものにお金をつかう

近年、InstagramやYoutubeなどのSNSで、「キラキラした生活」を送っている人をよく見かけるようになりました。

大きな家に住んで、高級な家具に囲まれてハイブランドの物を着こなす人に「いいな」と羨ましく思う方は意外と多いのではないでしょうか。また、大きな家には住めなくても、「ハイブランドのバッグなら何とか手に入れられる」と頑張ってお金を貯めて、ブランド品を買い揃える方もいらっしゃるかもしれませんね。

筆者は、ハイブランド品にお金をつかう人に対して「お金のムダ遣い」と感じることはありませんし、そんなことを言うつもりは全くありません。ただし、それは「本当に自分がハイブランド品が好きで手に入れたい」と思っている場合に限りです。

今は、周りからの評価を気にする方も多く見栄を張るためや、周りから「いいな、羨ましい!」と言われるためだけにハイブランド品を買い揃える人もいます。たしかに、周りから羨望の眼差しを受けると気分が高揚して自分が認められた気になるかもしれません。ただ、それが続くのは「ハイブランド品を身につけられる自分を維持できる期間だけ」です。

大事なのは「自分の人生を充実させるには自分が本当に欲しいものを手に入れること」。「人に認められたい」は、何もブランド品に身をつつまなくても手に入れることはできます。

いま目の前にある仕事を一生懸命こなしたり、家庭がある人は「家族が幸せでいられるような家庭づくり」に励んだり、地域のボランティア活動に勤しんだりするなど。「人に認められたい」欲求を満たす方法は日々の行動で手に入れられるのではないでしょうか。

自分がこれまで努力して培ってきた経験は、人から簡単に飽きられたりしません。人と話す時に話の内容に深みがでて、自然と「この人すごいな」と思ってもらえることでしょう。自分が本当に欲しいものは何なのか見誤らずに、「自分が欲しいものを手に入れるためにお金をつかう」ようにすると自分自身も充実した人生をおくれるのではないでしょうか。

「お金に愛される人」は「お金を大切に思う人」

今回は「お金に愛される人」の特徴についてお話しました。色々と書いてきましたが、お金に愛されるには「目の前にあるお金は頑張って稼いで得たお金」だと意識して、自分や周りがハッピーになれるようなお金のつかい方をすることです。

この記事を読んでくださった皆さんが、自分の人生が充実するようなお金のつかい方ができれば幸いです。

執筆者 鶴田 綾
ファイナンシャルアドバイザー
福岡女学院大学・人文学部英語学科卒。卒業後、日本郵便株式会社にてリテール営業に従事。投資信託や生命保険の販売では商品分析を得意とし、豊富な商品知識を持つ。はたらく世代のお金の悩みに徹底的に寄り添う姿勢で顧客からの信頼も厚い。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、Instagramを中心に、SNSにて資産運用のはじめ方や資産形成のコツについて積極的に情報発信をしている。Yahoo!ニュース経済カテゴリーでアクセスランキング1位なども達成。一種外務員資格(証券外務員一種)、保険募集人資格などを保有。