早野透さん死去 77歳、元朝日新聞編集委員
朝日新聞社の元編集委員・早野透さん死去 「ポリティカにっぽん」(朝日新聞 2022年11月6日 19時30分)
ジャーナリストで朝日新聞社の編集委員やコラムニストを務めた早野透(はやの・とおる)さんが死去したことが、6日わかった。77歳だった。葬儀日程は未定。
1968年に朝日新聞社に入社し、岐阜支局、政治部を経て編集委員などを務めた。96年4月から、退社する2010年3月まで、政治コラム「ポリティカにっぽん」を担当。退社後は桜美林大学教授などを務め、12年9月からは朝日新聞デジタルの「新ポリティカにっぽん」を執筆した。16年にはインターネットメディア「デモクラシータイムス」を立ち上げ、ユーチューブで各界の論客とニュース解説などをしていた。
田中角栄元首相の番記者を務め、著書に「田中角栄と『戦後』の精神」「日本政治の決算」「田中角栄―戦後日本の悲しき自画像」などがある。
早野透氏の経歴と著書
早野 透(はやの とおる、1945年 – 2022年11月6日)は、日本のジャーナリスト、コラムニスト。元・朝日新聞編集委員。元・桜美林大学教授。神奈川県生まれで東京都育ち。
経歴
1964年3月、東京教育大学附属中学校・高等学校(現在の筑波大学附属中学校・高等学校)卒業。
1968年に東京大学法学部を卒業し、朝日新聞社に入社。
1974年より、東京本社政治部に勤務。西部本社社会部次長、東京本社政治部次長、ラジオテレビ本部副本部長を経て、1993年に編集委員(政治担当)に就任。政治記者として、田中角栄の番記者などを皮切りに歴代政権を取材した。また、田中の地元を取材するため、自ら希望して1980年1月から1年半、新潟支局に勤務している。
新聞連載で取材を担当した主な記事として、1991年、自民党幹事長として湾岸戦争での日本の対応に取り組んでいた小沢一郎の政治手腕に迫った「論考小沢一郎」にて担当キャップ。1993年、細川政権の成立から崩壊までを検証した「連立回り舞台」にて担当キャップ。2005年4月からは、さまざまなテーマを「人脈」から解き明かす朝日新聞夕刊連載「ニッポン人脈記」を率いた。
1996年4月から署名入りコラム「ポリティカにっぽん」を2010年3月まで担当した(全443回)。
2010年3月、朝日新聞社を退職。同年4月より、2016年3月まで桜美林大学教授。
2012年9月から朝日新聞にて政治時評コラム「新ポリティカにっぽん」の連載を開始した。
著書
単著
『田中角栄と「戦後」の精神』(1995年、朝日文庫)
『連立攻防物語 ポリティカにっぽん』(1999年、朝日新聞社)
『政治家の本棚』(2002年、朝日新聞社)
『日本政治の決算』(2003年、講談社現代新書)
『政権ラプソディー 安倍・福田・麻生から鳩山へ』(2010年、七つ森書館)
『田中角栄 戦後日本の悲しき自画像』(2012年、中公新書)
共著
『大政変 同時進行分析 細川・羽田「リレー政権」の航跡』(1994年、東洋経済新報社) – 共著:内田健三、曽根泰教
『日本政治は甦るか 同時進行分析』(1997年、日本放送出版協会) – 共著:井芹浩文、蒲島郁夫、 近藤大博
平野貞夫氏・佐高信氏・早野透氏による『3ジジ放談』
2022年10月28日 どうなる岸田
2022年9月30日 安倍「国葬偽」・国権派山縣の大罪・自民に浸み込む統一教会
2022年4月26日 平野貞夫×佐高信×早野透による『3ジジ放談』